そもそも英書を日本語に意訳してブログに掲載することは著作権の侵害にあたるのでしょうか。
さすがに一字一句すべてを完璧に訳してしまえば違反になるのでしょうが・・・ボーダーラインがわかりませぬ。
今、テーマ決めで行き詰ったので本を読んでいます。以下、今読んでいる本の紹介。
認知主義にとってかわる新たなSLA研究方法?
G.CookとSeidlhoferは以下のように言いました。
言語は・・・
- 生物学的なもの
- 数学的なシステムを持つもの
- 社会的要因
- 個性や文化の表出
- 対話の結果
- 社会記号的存在
- 母語話者の直感
- 記憶の集合
- etc
などと様々に考えられているが、どれも事実になりうるのだから、どれかを選ぶ必要なんてないじゃないか。(G.Cook& Seidlhofer, 1995, p. 4)
さて、もし言語がこんなにもたくさんの要因で成り立っているのであれば、言語の「習得」も同様に様々な要因で構成されていると考えられます。しかし第二言語習得(SLA)の研究は歴史的に「認知」と呼ばれるものに焦点を当てる傾向がありました。そして結果を述べてしまえば、この「認知」という考え方(認知主義)はSLAの研究の主流の考え方となっており、ごく自然に、又まことしやかにSLAを説明する方法となってしまっています。
「こいつはおかしいな」と考えたD. Atkinsonさんは、認知主義的なSLA研究について探求し、且つ6つの研究方法(後述)と比較することで、認知主義を超える研究方法を模索しようと考えました。それらをまとめたのが、
本書 ”Alternative Approaches To Second Language Acquisition”です。
本書では、まず認知主義とSLA研究が歴史的にどのように進められてきたかについて紹介したあと
- The Sociocultural Approach to SLA: Sociocultural theory, SLA, and artificial L2 development
- A Complexity Theory Approach to Second language Development / Acquisition
- An Identity Approach to SLA
- Language Socialization Approaches to SLA: Social, cultural, and linguistic development in additional languages
- A Conversation-analytic Approach to SLA
- A Sociocognitive Approach to SLA: How mind, body, and world work together in learning
という6つの方法を紹介します。
ご興味がありましたら是非一読ください。
各章についてのまとめとコメントはまた今度。
つづく
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